約束の行方
約束の行方
神さま。
僕は赦されざる罪を犯しました。
あの人が作り出した白い咎人は月夜に眠りました。
あの人を継いだ僕は真っ黒い闇と生暖かい紅に沈みました。
神さま。
僕は彼の期待を裏切りました。
そうするしかありませんでした。
数多の人を僕は殺めました。
僕ができたのはあの人が作り出した白き咎人を白のまま眠らせることだけでした。
僕ができたのは彼が愛した白き咎人を白のまま眠らせることだけでした。
彼が知らない僕が果たすことで白き咎人を守ることだけでした。
白き咎人を彼に差し出せなくなりました。
穢れた僕が元である以上、彼の望みを僕が継いだ白き咎人は叶えられなくなりました。
神さま。
僕は赦されざる大罪を犯しました。
あの人が作り出した白い咎人は月夜に眠らせました。
神さま。
僕は彼を哀しませました。
僕は彼に心配させました。
僕は彼に嘘をつきました。
神さま。
僕は彼を裏切りました。
彼との約束を破りました。
あの日々、その約束は確かに僕の生きる術でしたのに。
神さま。
僕は赦されざる大罪を犯しました。
僕は一度交わした約束を破りました。
これからも彼との約束は果たされません。
僕は彼が憎む、人殺しの罪を犯したのです。
僕は彼が愛した人を傷つけない咎人の定義から外れたのです。
僕が自ら望んで外れたのです。
神さま。
僕は咎人なのです。
永遠に赦されない咎人なのです。
彼に赦されることのない咎人なのです。
神さま。
僕は赦されざる大罪を犯しました。
僕は咎人なのです。
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