絶望の端で貴方を呼んだら、
絶望の端で貴方を呼んだら、
「ご主人さまあアあァぁァアあァぁアアァッ」
「ご主人様」
「ご主人様」
「ご主人様」
「ご主人様」
「ご主人様」
「ご主人様」
「ご主人様」
「ご主人様」
忠実なる僕の聖獣が夜も昼もなく泣き募る。悲痛な叫びは森を渡り、静かな森を哀しみに変える。
「ご主人様」
「ご主人様」
「ご主人様。どこにいますの。帰ってきてくれるんですの」
「ご主人様。ご主人さま。どうしてご主人様だけいないんですの」
「ご主人様」
忠実なる僕の聖獣はさいごの戦いの場に同行することは許されなかった。忠実なる僕のやさしい主が彼が巻き込まれることを望まなかったのだ。だから、やさしい主から唯一心がうつくしいやさしい少女へと託された。
何があっても、お前だけ無事であるようにと願われて。
それがたったひとつのさいごの願いだと気づいてしまった心うつくしい少女は離れたくないと泣くやさしい彼の友を預かった。必ず、と約束をして。
待っていた。待っていた。待って待って待って待って。待って。帰ってきたのはニンゲンだけだった。忠実なる僕のやさしい主を罵り、蔑み、傷つけて、利用して、さも己らが正しいと厚顔にも思う。醜いニンゲンだけだった。高尚な存在であると勘違いした愚かな被験者だけだった。
ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様。
泣いて泣いて泣いて泣いて。泣きながら会いたいと願った。守りたかったと泣いた。守りたいと望んだ。
泣いて泣いて泣いて泣いて。ミュウは北の森のライガ・クイーンの前にいた。
Fin
ミュウ逆行。で、アリエッタ仲間フラグ。そこまで書かない気がしますが。
心うつくしいやさしい少女はノエルです。この子だけが本当にルークの味方のニンゲンだった。