神なき、神の子の嘆き










叛逆の狼煙










 神よ。

 あなたはあまりにも残酷です。

 あなたはいつだとて救われるべき者に

 手を差し伸べてはくださらない。



 神よ。

 どうしてあなたはあのひとを

 救ってはくださらなかった。

 あなたにしか できなかったのに。

 あのひとの運命を捻じ曲げるは

 あなたにしかできなかった。

 凡百の人の子であるぼくには

 適わなかった。

 なのに。

 何故。

 あのひとを救ってはくださらなかった。

 何故。

 ぼくたちからたいせつな者を奪っていく。

 あなたのその腕は

 あなたのその慈悲は

 何が為にあるというのか。

 見下ろすだけのあなたなど



 要りはしない。





















 
あのひとを かえして









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