愚かさに下る鉄槌
言い訳のひとつも
現状が落ち着くまでは、と居を移していたシュナイゼルの宮でルルーシュは漸く息をついた。よく躾けられた使用人たちが主人に居心地の良いようにと整えたルルーシュの為の離宮だ。今はそこに上位継承権保持者が揃い踏み、アフターヌーンティと洒落こんでいる。
気を張っていただろうルルーシュの為のハーブティはアカシア蜜がやさしく甘さを添えていた。
「それにしても、アッシュフォードの手落ちと云われた時には何事かと思ったね」
おだやかな口調を裏切る皮肉げな微笑を閃かせ、オデュッセウスは口を開いた。
「仕方がないのではありませぬか?異母兄上。リ家としてはコーネリアに責任追及が来ることほど恐ろしいものはないでしょうし。だからといって許しませんが」
「マリアンヌ様が殺されたのは警護の油断。当人に云われたからと騎士をもたない彼女を一人にしたコウの責任だ。それを後見に押しつけるのは不見識というものでしょう」
ルルーシュの意識をロイドが引いているのを確認して続けられたギネヴィアとシュナイゼルに更に続くようににっこりと笑ったカリーヌがまとめる。
「押しつけようったってルルーシュお兄様がちゃんと聞いておられたもの。優秀なお兄様を、失態を隠すくらいの意識で言いくるめられるはずがないわ」
愚かなリ家とお異母姉さま
くすくすと笑って続けられた言葉にまったくだと頷く。実際のところアッシュフォードが用意した使用人は武器を手にし、抗戦の形のまま死んだのだ。その彼らを原因にして罰せられるなどない。
如何様に思ってか階下にいた――襲撃者たちの工作でそういうことになっている――ナナリーこそ足に傷を受け、精神的ショックから失明した挙句、今も熱を出したりしているが、後継たる男児のルルーシュは傷一つ負うことなく無事だ。アッシュフォードが捧げる忠誠は常に生きている。
これで責められても困るというものだ。
「コーネリアの立場は継承権の降格と併せてどのように変動するものかのう…?」
ギネヴィアは囁くよう口にし、浮かぶ笑みを紅茶を飲む素振りで隠した。事実、おかしくて仕方がないのだ。前回罪を負うべき身でそれから逃れ、自身の失態と教育不足から起きた悲劇――もちろん、異母妹を殺さねばなかなかったルルーシュにとって――の責任すべてをルルーシュに押しつけ、被害者ぶった愚かな皇族の自覚のないコーネリアの失態が。
ギネヴィアに肯定するように笑い合う皇族たちを視界の隅において、「おお、こわい」とロイドは嘯いて、わらった。
Fin
言い訳しようとしたのはリ家とナナリー。謁見時がリ家で、ナナリーはルルーシュとの仲がR2みたいでないと私はいつだってお兄様を、とか何とか云ってそうだなって。自分は可哀そうな立場だから誰にも憎まれないし嫌われないとか思ってそう。で、いざルルーシュがかばわないと逆切れするんだよ。
そんなリ家の言い訳を謁見で聞いてきた後の話。原作でルルーシュが酷いこと云われたあのときがこうなるっていう。
コーネリアは攻撃仕掛けてきた兄姉たちにぎょっとしてる。たぶん、無意識にルルより自分が優先されると思ってた。身分上なので。でも、ルルしかいらない逆行者がルルの力削るはずないよ!と。
コーネリアはこれで継承権どんくらい落ちるんだろう。コーネリアはこの時軍人らしいから後見の家とかリ家の実家とか大変だったはず。リ家に寄ってた軍閥も失墜したな。
カリーヌのルルーシュお兄様から異母が抜けているのは仕様です。
13/01/04