ほんものの愛は外からの贈り物でした
失ってから気づいたこと
ルルーシュはとても聡く、賢い子だ。
その本質において聡明で、その状況において常に観察と思考を怠らない。そして、感受性のとても強い子だ。
脅迫的で盲目を強いた感情から守られれば、ルルーシュのその性はどのように劣悪な環境におかれようとも歪ませられることはない。
急に親密な関係が強まった三人の兄と一人の姉と妹。どれほど唐突であれ、嘘偽りもなければ表面を飾るだけではない親愛に戸惑わなかったわけではない。
決して良く思われていない自身らの立場を顧みて、それでも異母兄姉妹との仲を当たり障りなく留めるにしなかったのは、その思いが痛いほど真摯だったからだ。
以前から交流があったクロヴィスは変わらぬ親愛を隠すことなく向けているし、シュナイゼルからは深度こそ変われど注がれる想いは愛しさだとわかる。幼くも誇り高いカリーヌの泣いてルルーシュの生を喜びひとりにしないと言ったその涙を疑うはずもなければ、挨拶以外の交流のなかったオデュッセウスの涙の滲んだ安堵の笑顔も、庶出の血を疎んじていたはずのギネヴィアのルルーシュを認めてほころんだ唇と泣くまいと力を入れた目元も。
どれもが強烈なまでに ほんとう だった。
悪感情の中を生きてきたルルーシュが初めて出逢ったロイドと同じだった。純正で純度の高い、紛れることない好意を初めて会って共に抱きあったロイドのそれと同じほんとうだった。
そうして、たくさんのほんとうと出会い、囲まれれば、聡明なルルーシュは気付いてしまう。ほんとうだと思っていた、思っていたかった偽物の愛に。最も身近にあったそれが自己の為だけのハリボテだということも、よくしてくれていた別の異母姉妹が本当には及ばないということも。
だからルルーシュは母の死を悲しいと思っても哀しくはなかった。ナナリーのことを聞いても憐れんでも愛しくはなかった。アリエスを警護していた異母姉やその一門の妹も大変だとしか思わなかった。
何しろ、ルルーシュが愛し、ルルーシュを愛し、ルルーシュが守り、ルルーシュを守る。みんなが無事だったのだから。
異母兄らに守られ、ロイドに支えられ、ルルーシュはマリアンヌが死んでから最初の御前会議に参加していた。
Fin
ルルーシュは小さくともルルーシュだという話。美人度は16,7歳より低いけどかわいい度はえらい高いよ。という主張をしておく。
ルルーシュといえば好意に全力で鈍感というステータスですが、このルルはとても濃い愛に包まれていたので本物の愛と好意と見せかけを見分けます。でも、恋愛的かはわからない。
ともあれ、そんな状況なのでマリアンヌの自己愛の母性もどきも、ナナリーの自分を一番にする兄への愛も気づく。そうと言葉にはできないけど違うものだと。それで心理的に二人に距離ができていたときなので、原作のようには進まない。その母と妹の為に自分を愛してくれる兄たちを悲しませられない。ルル個人の後ろ盾が強いのでルルの日本行きもなし。ナナリーの日本行きになってもルルは止められないし、上位皇族は止めないのでたぶんサクッと死ぬ。皇帝も死ぬこと気にしないし。
あと、アッシュフォードは没落しません。コーネリアの不備を兄たちが突くので。そういえば書いてなかったけど、リ家は記憶が戻った上位3人がルルーシュの周りから排除しました。ナナリーとマリアンヌはどうでもいいので、ヴィ家からの排除ではないです。
12/11/09