君は今、幸せかい?






君は今、幸せかい?






 幸せか、と問う。
 幸せだ、と返る。
 これを望んでいた。



「遅いぞ」
 拘束を解かれての第一声に、ルルーシュは呆れたような顔で無茶を言うな、と返す。馴染んだ会話の様子にシュナイゼルとクロヴィスは接点がないはずの二人に訝しむしかない。
 だがそれでも、ルルーシュが気の置けない様子であるので、かまわないかとシュナイゼルは思うのだ。
 先にルルーシュが言っていたように、きっとこの少女もルルーシュを助けたのだろう。何しろ、その琥珀の眸にルルーシュが映ったとたんやさしく笑んだ。ロイドとシュナイゼルと共にいる様子に安堵したようだった。ルルーシュの幸いをいちばんに考えているのだろうと思える。
 ならばいいとシュナイゼルは思う。
 ルルーシュが幸せであること以上をシュナイゼルは望まない。だから、何がしかの説明を求めたそうにしているクロヴィスを優しげな微笑の下で押さえつける。
「ルルーシュ」
 少女はルルーシュを見、一歩下がる位置のロイドを見、その3人を俯瞰する位置のシュナイゼルを見る。
「何だ?C.C」
 琥珀の眸は真摯にロイヤル・パープルを見上げ、
「しあわせか、私の魔王よ」
 祈るように問いかける。
「ああ。しあわせだ」
 瞠目の後、やさしく笑う。C.Cがカコに見ることのなかった、安らかに満足げに笑うのだ。
 その笑顔にC.Cも笑んだ。慈しむ母のように望みえた者の表情で微笑んだ。





                    Fin
 ここで?といわれそうですが、ここでルルとロイドの逆行本編ENDです。なぜならこの話はC.Cの望みによるルルーシュ救済だから。だからルルが幸せだと答えられる世界を得たことで本編終了。
 実はこの世界にたどり着くまでに数十回の逆行をしてます。漸くの正解。ロイドが本国にいたとき騎士候補だと知ったのもその最中です。(当人の意識ではずっと騎士ですが)何度か繰り返してもロイドが騎士で、ロイドを中枢に加えないとダメなんだと気付き、本人たちにも記憶があれば、なお成功率が上がるかもと繰り返し、シュナイゼルもいるんだと繰り返し、この世界を得た。なんて裏話。しかしC.Cの根性もだけど、神もルルには甘い。
 あとは番外編でリヴァル皇族バレと忠義アッシュフォードと記憶無しでも忠誠咲世子。




11/07/12