時は夕刻。陽の沈み刻。陽の死に刻。
左手に城が見える山の裾野。陽が落ち出したとき、狼などの獣が多く生息する山脈の側には殆ど人がいない。近い農村から馬を歩かせても十分かからない、まだ山脈の中には入っていない辺りに彼はいた。
「夏依」
黒い馬の首を宥めるように叩いていた夏依は名を呼ばれて振り返った。
「亮か。どうした?」
「どうしたじゃねぇだろ。揃う前に戻って来いって言われてただろ。滝がそろそろだと」
栗毛の馬に乗ったままの亮を見上げ、夏依も鐙に足を掛けると一息に鞍におさまった。山脈のすぐ側で見上げるようにしていた山から市街の方へ馬首を返す。
「萩之介に言われてすぐここに?」
馬を軽く走らせながらの夏依の問いに亮は、ああと肯いた。隣に並んで馬を走らせ、市街に向かって行くのは、仲の良い友人が遠乗りから帰ってきているように見せる。
「お前はよくここに行くってあいつらが言ってたからよ」
そうか、と夏依は短く応えた。
「萩なら大丈夫だと思うが、少し急ぐか」
そう言って並足から駆け足へと馬足を変える。それに一拍遅れて亮が続いた。
「おい?」
「萩も俺のことをよくわかっているし、俺も萩のことをよくわかっているつもりだ。俺が萩なら余裕を持たせるだろうけど、もしかして≠ニ思うのを予測してあえてギリギリってこともあるから。萩なら」
最後の、萩なら≠フ一言が妙に重い。ついでに慥かにあるかもと思ってしまった。萩之介は相手を選んではいるが、平気でそういうことをするのだ。お互いを理解したうえで思考を読み合う。萩之介がそれを仕掛けるのは主に夏依と景吾だけだが。
「なあ」
自分と馬が疲れない程度ではあるが徐々に速度を上げて馬を走らせる夏依に亮は恐る恐る問い掛けた。自分も萩之介の仲のよい友人である自信はあるが、あのはんなりとやさしく微笑う、その実相当強かな男の理解はどうしたところで夏依には勝てないのだ。寧ろ、わかるのが凄いと亮なんかは思う。
「本当に滝の奴ギリで呼びに行かせたんだと思うか?」
心配げな亮の問いに夏依は、まさか!と酷く楽しげな声を放って笑った。
「こんな大事の時に萩はそんなことはしないさ。もっと個人的なこととか、何かあっても俺の力で充分に挽回できることとかだろう。
今回はあえて穿って考えさせてさっさと戻って来させようって腹だろう」
「そうだよな」
ほっとしたような亮に、すまないと夏依は言った。
「まさかそこまで本気にするとは思わなくてな。萩は俺の不利になるようなことはしないさ」
絶対的といえる夏依の萩之介への信頼の言葉に羨ましいと思う心が亮の中に生まれる。当然のように大丈夫だと言われる萩之介が酷く羨ましく思えるのだ。
「どうした?」
黙った亮を馬上で振り返り、夏依は眉間のしわを指摘する。言われ、驚いた亮が自身の眉間に思わず手を伸ばしたが、当然そのときにはしわは消えていた。
慣れている道と愛馬であるからか、夏依はたまに前を向く程度で亮の返事を待っている。待ってはいるが何でもないと答えれば、そのラインを踏み込んでこないのが彼だ。
「わりぃ。何でもない」
「そうか。あまり思い悩むなよ。相談事なら乗るから」
心配そうな表情をちらりと覗かせ、夏依は亮にそれだけを言った。やはり、無理に聞こうとはしない。それが誰に対してもそうであるのかはわからないが。
「なぁ、夏依」
馬足を急がせ、何となく顔を見られたくなくて夏依より少し前に出て亮は口籠った。
「お前…」
うまい言葉が出てこず、結局亮は、あー、だの、うー、だの唸っている。
市街の外れの人の目が集まらない場所を待ち合わせとしておいたのだが、いつの間にか集合場所が視認できる距離にまで来ていたらしい。マッチ棒程度の人影が大きく手を振ってくるのに夏依は手を上げて応えたが、どうにも亮はまだ言葉を探して迷っているらしく、それに気づいた様子もない。
くすり、と夏依は笑った。
「亮。信頼している奴が此処に居る」
馬の横腹を軽く蹴り、追い抜き様夏依は言う。抜いていくとき片手を手綱から放し、亮に向かってひらりと夏依はその手を振った。本気ではないが、きちんと馬を走らせる夏依の背を見送りかけ、亮も馬の横腹を蹴った。
夏依の馬術はなかなかで、近衛兵軍で第一軍団第一連隊連隊長を任ぜられている亮でも本気で馬を走らせられると追いつくことはできない。今回は簡単に横に並べたが、それは本気で走らせているからではないからであるし、そもそもごく普通の上流貴族として大半を生活しているのに、いったい何処でそんな技術を身につけたのか。実に不思議だ。
夏依の横に並んで、漸く亮も集合場所に着いたのだと気がついた。まるで鬼事のように最後走らせたこともあって、亮が気づいたときには待っている人の表情が見える距離となっていて、手綱を引いて馬足を並足に戻した。立って待っている彼の前に土埃を立てて走らせる馬を止めるつもりもなければ、土埃を立てるほど走らせるそんな距離もない。第一、萩之介にそんなことをするなど恐くてできない。
「ただいま」
木陰にいた萩之介の傍に馬を止め、ひらりと下りた夏依の第一声に萩之介は満足そうな微笑を浮かべる。どうやら夏依の考えは当たっていたらしく、その場に居るメンバーに変わりはなかった。そもそも亮が夏依を迎えに行ってからそんなに時間が経っているわけでもない。
「お帰り。亮とは鬼事かい?」
亮が景吾の方に行くのをふたりは何となく見送り、夏依はうっすらとかいた愛馬の汗を拭いてやりながらそれを否定した。萩之介はそれには手を出さずに見ている。彼がやるべき彼と愛馬のコミュニケーションである。
「そういうわけじゃないが。何となくさ」
背を叩いて愛馬に終わりを教えてやり、轡と手綱を外して暫しの自由を示す。愛馬は水を飲みにか草を食みにかそこから動き出す。近くの川に行くにしろ指笛で呼べる相手の行方を夏依は特に気にすることはない。
「強いて言えば、萩が原因だろう」
「一緒にいなかったのに、俺が原因なのかい?」
「お前の話しかしていないからな」
なるほど、萩之介はひとつ頷いて艶やかに笑った。
「俺と夏依の信頼関係が羨ましかったのかな」
「言うな」
萩之介のさらりとしたとおりのいい髪を一度梳き、耳に掛けるように流して背を押して景吾たちの方へと歩き出す。
「仁も来てくれ。直に橘や周助、他の奴らも着くだろう」
夏依の先程の動作を幸いなことに景吾と亮は何事かを言い合っていたようで見てはいなかったようだった。何事もなかったように――事実夏依は日頃周助への行動で仁が注意を喚起しているにも拘らず本人は未だによくわかっていない――歩いて行く夏依と萩之介の後ろを萩之介が待っていた木の上にいた仁がゆっくりとついて行く。
「夏依」
低い仁の声に夏依は止まり、萩之介は景吾たちのくだらない(と思われる)言い合いを止めさせるために先に行く。ここに集まる者たちのなかに王立学院時代からの友人は多いが、景吾を止められるのは夏依と萩之介だけだ。仲の良さなら慈朗もいいのだが、生憎と彼は止めようとすることがない。
「どうした?仁」
「てめぇらはわからないだろうが、あまりさっきみてぇなのを周助の前でやるなよ」
「さっき?萩の?」
眉を寄せて不思議そうに声を出した。それにわかることはねぇだろうなと思いつつ、仁は夏依が自分で気づかない以上はわざわざわからせるつもりはなく、ただ言い聞かせるに留める。これから共にいる時間が増えれば周助の独占欲もおさまるだろうと、保護者のようなことを思う。
「兎に角、するな。周助の前では気をつけとけ」
「よくわからんが、周助の前では気をつける」
答えながら、行こうと仁を促し、ただな、と夏依は軽く見上げた。
「無意識なんだが」
「だろうな。少し、意識しておきゃいい」
「そうか」
「なぁにが?」
横合いからがばりと抱きついてきた相手を驚きながらも危なげなく夏依は抱きとめた。気づいていないはずのない仁が手を出さなかったのは、その相手と既に面識があったからだ。
ふわふわとした蜜色の髪と同様、ふわふわとした笑顔と声の主はぎゅーと夏依の腰に腕を回して思い切り甘えるように抱きつく。
「ジロー起きてたのか」
ふわふわの髪をやさしく撫でると気持ちよく、ご機嫌そうに慈朗は笑う。ぐりぐりと頭を夏依の胸に押し付ける様は小動物のようだ。
「うん。夏依ちゃんの声が聞こえたから目が覚めちゃった。でも、萩と話してたから待ってたんだよ、オレ。ねぇ、えらいっしょ??」
上目遣いで褒めてと輝く目に夏依は笑って頷いた。往々にして人は小動物とか幼子とかには甘い生きものである。
「ああ、勿論。ジローのおかげで萩と話す時間がたくさんとれたよ。ありがとう」
言われて慈朗はさらにぐりぐりと頭を押し付けて笑った。
「へへー。夏依ちゃんに褒められちゃった。うれC!!
で、何が無意識なの?」
興奮ぶりを一気に落として、髪と同じ蜜色の眼でひた、と夏依の眼を覗き込んだ。慈朗は抱きつき腰に回した腕を放さず、夏依は夏依で慈朗の髪を遊ぶように撫でている。
「ああ。こういうこと、か?」
隣で呆れた表情を隠そうともしない幼馴染みを仰げば、
「似たようなモンだな」
諦めたような声が返された。相変わらずイマイチ理解はできていなかったが、とりあえず納得して夏依は慈朗を引っ付けたまま、待っている景吾たちの元に近づく。大して離れた距離ではないが、人が一人くっついていればかなり歩き難い。
仁は夏依の一歩分後ろを歩きながら、慈朗なら持っている雰囲気が雰囲気だから大丈夫だろうと注意を諦めた。局部的に保護者な兄気質である。
「原因は何だったんだ?」
時間までの暇潰しに萩之介が入って治まったらしい言い争いの理由を問うと、景吾と亮はむっつりとして他所を向いた。
「予想通り、くだらなかったよ」
きれいに笑って萩之介は一言で切って捨てた。ふたりとも相当鋭く萩之介を睨んだが、柳に風と流される。その様子に目が覚めている慈朗は大爆笑し、夏依は呆れたように溜息をついた。
「こら、てめぇ、夏依。溜息なんざついてんじゃねぇよ!」
「跡部。無駄に夏依に喰って掛かると俺が怒るよ?」
にこり。と、萩之介は笑った。言下につかせたのはお前だと責めている。
萩之介のその笑顔に、夏依は長年の付き合いで既に知っていたことだがやっぱり、と仁はこいつもか、と周助と同類だなとしみじみと思った。笑いかけられた景吾より亮のほうが萩之介の笑顔に引きつるのは、慣れか肝の据わり方かと夏依が暫しどうでもいいことに思考を飛ばしていると、腰に加わっていた力が離れたのに気づく。
「ジロー?どうした?」
「んー?馬の足音が聞こえるからちょっと離れる」
慈朗の言葉に驚き、自分も聞こうとしても夏依の耳には聞こえないが、長い付き合いで慈朗の耳が酷くいいのを知っているので、そろそろかと呟いた。
気が付けば夕暮れの朱は随分と濃くなっている。
慈朗の聞きつけた蹄の音は若のものだった。彼が来るとそれに続くように近衛兵軍に属する者たちがさして時間を空けずに集まってくる。その間に馬に乗らない者たちが来て、最後に精市が来、総勢二十名が集まった。二名足りないが、彼らは城の警備に当たり、向こうで待っている。それは近衛兵軍第一軍第二連隊の連隊長と副連隊長だ。近衛兵軍の軍団長を務める橘やその副官の精市もよくよく尊敬されているが、第二連隊を率いる南 健太郎連隊長や東方 雅美副連隊長は地味ではあるが下の者たちの面倒見のよさから連隊内の結束力は近衛兵軍内一である。
「皆、まず聞いてほしい」
これからに、戦意に眼を煌めかせている面々に、夏依はゆっくりと通りのいい声を放った。気が昂揚しているのは彼も同じだが、だからこそ、落ち着けるように前に扇状にいる仲間にゆっくりと首を巡らせる。
「本人たちは知るところだが、ここにいる全員が城に攻めるわけではない。俺が頼んで何人かには市街に残り、別の仕掛けをする手筈になっている。皆が自分の仕事をきちんとこなすことでより迅速に成就に向かう。すべてが大切なことだ」
ざわめきひとつなく、彼らは夏依の言葉を聞いている。
前にいるのではなく、夏依の右隣にいる周助と周助より半歩分重なる後ろにいる仁と、左隣にいる景吾と。彼らが後押しするように、そ、と夏依の背に手を置いた。
「皆、覚えておいてほしい。
俺たちが望むは国家清浄だ。この国の情勢は、今更俺が語るまでもなく、知っていると思う。この成否にこの国の未来は掛かっている。
俺たちは、今から現体制に反旗を翻す。見事成し遂げること出来なくば、国賊・叛逆者として一生流浪するか、晒し者となるだろう。一族郎党に科せられるも死罪だ。多くの血も流れよう。
だが、俺たちが事を為す以上、無血開城を。この国は、俺たちの国は既に疲弊しすぎている。これ以上の傷を負えば破綻するより他はないだろう。
領土拡大を目論む他国に侵略を容易く許すだろう。
忘れないでほしい。俺たちの旗印は、須くこの国に住まう者の平和と安全にあるのだということを。貧富の差に特権意識を持つ者たちへの、人を人とも思わず家畜の如くに搾取する者たちへの、隷属し隷属されることを当然とし疑問を感じることのない者たちへの、これは改革の一歩となる。国を統べ、負う者が上に立つのではなく、国を形成するすべてが平等なのだと。
今夜、夜半。俺たちは闇夜に乗じて国王を逐う。
自らに与えられた義務を果たさず、阿られた金・財宝、搾取した血税の上に胡坐を掻いた者たちを、着飾り肥えた豚どもを、王国第一級犯罪者として大衆の前に引きずり出したい。
血と命でもって贖うべき者を殺さずに捕らえてくれ。王族の嫡流というだけの理由で殺意に剣を振らないでくれ。命を失うということと権を失うということは決して同義にならない者がいる。俺たちが相手にしようとしているのは、そんな者たちなのだと覚えていてくれ。然るべき者に然るべき罰を。だが、命の価値は、皆、等しいのだということを忘れないでくれ。
この国の再生を。
皆の安全と俺たちの勝利を。
祝福がこの国と民にあらんことを」
言葉の終わりにわっと歓声が沸くわけではない。ただ静かに深く、言葉と想いが心に沁みこんでいく。彼らは一度深く頷いた。夜が近づく前に幾人かは帰ろうと先程の同意も含めて肩を叩いていった。
「夏依。お疲れ様」
「疲れるのはこの後だろう?」
夏依の演説中には他の皆と一緒にいた萩之介が前に出てきて夏依の頬に手を伸ばした。暗くなって眼には慥かではないが、緊張で赤くなり、熱を孕んだ夏依には萩之介の常時低い体温は心地よく、うっとりとするように眼を細めて答えた。
「まぁ、否定はしないし。旗印になるのは夏依だしね」
手の位置を変えて冷やす部位を移してやりながらにこりとやさしく笑いかける。それに笑い返して夏依は萩之介の逆の手を求め、首筋に当てた。夏依自身を旗印と称した萩之介の言葉には否定も肯定もしない。
夏依と萩之介の行動に苛立っている空気を溢れさせている周助のオーラでも感知したのか、その場に残っていた面々の殆どはぎょっとし、幾人かは面白げな表情で彼らの方を見た。仁は無駄だろうと予想した苦言が本当に無駄になったことに呆れ、諦めた溜息をついた。景吾もまた、苛立ちを見せている。苛立っていることには気づいても、理由が嫉妬だとは思わない夏依は後で話を聞いて宥めないとな、などと呑気に思っている。全部把握して行う萩之介とどちらがマシかは考えるだけ無駄である。
ぴりぴりとした空気が帯電していてそのうち爆発するんじゃないかなどと思われたころ、夏依の後ろから手が伸び、がばりと誰かが抱きついた。勢いに萩之介は慌てて手を引き、不意の後ろからの衝撃に夏依は足を一歩前に踏み出して堪えた。このようなことをする相手の心当たりは一人しかなく、肩越しに振り返れば蜜色のふわふわとした髪が見え、首に巻き付かれた腕をそのままにくるりと夏依は慈朗を正面にもってきた。
見えないと思っていたら彼らの後ろで寝転がって聞いていたらしかった。
「ジロー?」
慈朗に声を掛けながら、おさまる景吾の苛立ちを不思議に思いつつ、逆に上がっている周助の苛立ちに仁に言われたことを守れていなかったことに気づいた。不味いなと思っていることは腹におさめてまったく表情には出さない。黙し、隠し、煙に巻く、なら夏依も立派な狸だ。
「どうした、ジロー。転ぶかと思ったぞ」
きちんと鍛えてはいるけれど、慈朗だとてそれなりで、頭半個分違うかどうかの身長差でよくぞ持ちこたえたものだと夏依は思う。慈朗が思い切りタックルするように抱きつく勢いは実は凄いのだ。
返事をせず、ぎゅーと抱きつくだけの慈朗の髪で遊びながら夏依はまた名を呼んだ。日頃はわかりやすいというのに、読めないときは非常に読めない人物である。
「ジロー?」
「夏依ちゃん!」
がばりと顔を上げ、漸く返事をした慈朗がもう一度ぎゅむっと夏依を抱きしめ、唐突に夏依の手を握り締めた。蜜色の眼はきらきらと輝きながらも真剣である。子どもじみた慈朗の行動に雰囲気をゆるませていた周助を含め、その場に何となく留まっていた王立学院出の人間も慈朗たちに注目した。そして、彼の突飛といえる言動には程度の差はあれ免疫のある者たちが唖然と凝視することになる。
「なんだ?」
「夏依。安心してね。もし、夏依がやるんだから絶対大丈夫だけど。もし、失敗してもオレの国に来れば大丈夫だから。夏依の安全はオレが保証するし!
だから、夏依」
「うん?」
覗き込むように首を傾げて慈朗は笑顔で言った。
「オレとふたりで幸せになろうね」
頷こうにも頷けずにいる夏依が、けれど拒否しないことも知っている、見た目を裏切ってその実かなり強かである慈朗は付け足した。
「夏依の幼馴染みとか、跡部と萩も来ていいからね。
オレの国で、オレとふたりでしあわせになろうね。大丈夫。父さんも母さんも兄ちゃんも皆、夏依のコト歓迎しちゃうから。だから、そしたら夏依はオレの妃になってね」
爆弾を落とすだけ落として、慈朗は夏依に抱きついた。
Next
ジロの設定が決まった瞬間、プロポーズも決まりました(笑)。絶対に書かねばと思ってプロポーズしたらその後に入れるはずのが書けなかったので、5.5話をつくりました。本筋には関係ないので。因みにジロの妃はあの字で正しいのです。第二王子なので。
滝が非常に楽しいです。
5.5